嗚呼、やんぬる哉。

雲の如く、流れ歩む日々よ。

慣れないことはするものだ

家に友達が来た。
なんて至極当たり前のことに、我ながら滑稽なほど焦る。

まぁ確かに、クラスの中心で「ウェーイ」と叫びながら注目を浴びる花形ではなかった。
根暗な文化系で、友達も狭い範囲で選んでいたから多くはない。
「学校終わったらお前んちでスマブラやるぞ!」とか、「バイト終わったら宅飲みしよーぜ!」とか、ほとんどない。

中学まではお堅い職業の官舎住まいだったから、行きづらい家だったと思う。
親も厳しく、家のなかで騒ぐのは憚られた。
高校は千葉から文京区に通ってたから、純粋に遠かった。
大学も同様だし、独り暮らし組が何人かいた。

そもそも他人を招いて席を持つ文化が両親になかったから、当然、子供もそうなった。

故に。
家に友達が来ると、我ながら滑稽なほど焦る。


日曜日に、結婚を控えた友達が遊びに来てくれた。
家同士のいざこざ話を聞き、お互いの同棲事情を参考にし、顎が痛くなるほど笑う。

なるほど。
これはとても素敵で、とても幸せなことだ。